かんさつ日記 200569
発行:2013/10/1
著者:柏木 隆雄
画家:やなせたかし、青木まさる他
判型:B5 ページ数:72
出版元:銀の鈴社
978-4-87786-569-6 C8792
詩は心の記録であり、また森羅万象へ注ぐ私自身の“まなざし”の表現でもあります。この詩集に収載した27篇の詩は、すべて曲が付くこと、歌になることを想定して書いたものです。
第Ⅱ部のこどもミュージカル「赤毛のアン」は、明るく、ひたむきな向上心を持つ少女、アンに“いつか幸せになれる”希望をのせて抄訳詩にまとめました。
◆もくじ◆
Ⅰ かんさつ日記
・ピオーネ ・あやめの歌 ・きょうちくとう ・花まる一年生 ・あわてんぼう わすれんぼう ・おにぎりのうた ・ポプラのファッションショー ・かわうのうた ・干潟の譜 ・かんさつ日記 ・貝は星のように ・すずらん航空便 ・水たまりの詩 ・ブルーテラス ・たんぽぽ ・海辺の観覧車 ・こぶしの花 ・早苗のうた ・やさしい言葉 ・クリスマスツリー ・ほたるのえんそく ・うみの こうさてん ・尾根を行こうよ ・レオとモナ ・銀杏並木で ・安曇野早春 ・安曇野
Ⅱ こどもミュージカル・赤毛のアン
***
曲がついて歌われることを想定してつくられた詩集。
それが、柏木隆雄詩集『かんさつ日記』です。
そして本書は、やなせたかし先生はじめ、13人の個性あふれる画家たちによる絵のアンソロジーにもなっていて、まるで小さな展覧会のような詩集です。
色とりどりの金平糖のような前半には、27篇の作品を収載。
子どもの日常を子どもの目線で捉えた詩と、日本の情景を詠った詩が満載です。
ことに「あやめの歌」や「干潟の譜」のような水辺の情景を画いた詩は、もっとも柏木隆雄さんらしい世界といえるでしょう。
そして「赤毛のアン」の世界をミュージカルにした後半。
明るく、ひたむきな向上心を持つ少女アンに、「いつか幸せになれる」希望をのせて抄訳詩にまとめたという柏木隆雄さんの、ロマンが詰まった世界です。
詩は、言葉は、見過ごされ、忘れ去られがちな大切なものを伝えることができます。
そして、その詩に音楽がついて歌えるようになると、その言葉は静かに血肉となって、その人を支えてくれるようになります。
少し難しい言葉も、歌として身体に染みついてしまえば、言葉の引き出しが増えます。
そうしていつか真の意味に気づいた時、引き出しにしまってあった言葉を、自在にまとうことができるようになるのです。
『かんさつ日記』の作品に曲がついて、たくさんの子どもや大人に歌われますよう、願ってやみません。
追記
タイトル詩に絵を描いてくださったやなせたかし先生は、わずかにみえる左目だけで、この絵を描いてくださいました。
ポエムを愛したやなせたかし先生の強い想いとエールに応えられるよう、これからもポエムの灯火を灯し続けて参ります。 西野真由美
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