今に通じる兼好法師の声 全訳 徒然草
発行日:2023年5月15日
文・訳:佐々木 賢二
出版社:銀の鈴社
判型:四六
ページ数:360
ISBN:978-4-86618-149-3 C0095
「日本的な価値」を再認識するために
国文学についての一介の素人が、『徒然草』を訳し、感想を書くなどのことをするには、それなりの訳があります。
今は戦後75年以上が経過して、世界も日本も変革期を迎えていますが、西欧的な二元論のスローガンがますます幅を利かせ、バブル崩壊後延々と続く日本の退潮と相まって、何とも言えない閉塞感が漂っているように感じられます。
1283年頃生まれて1352年頃亡くなったとされている兼好法師は、たぐいまれな人間洞察と批判精神、および仏道に対する思いによって、昔も今も何ら変わることのない人間の本質を、私たちの前に明らかにしています。(まえがきより)
著者紹介
佐々木 賢二
略歴
京都大学薬学部卒業後、徳島大学医学部卒業。
医師・薬剤師。横浜市港北区にて内科クリニックを開業中。
著書
*『宮澤賢治「銀河鉄道の夜」の真実を探って』(誠文堂新光社):『銀河鉄道の夜』について、仏教や自然科学の視点から論じたもの。
*『宮澤賢治の五輪峠』(コールサック社):余り光をあてられることのない、賢治の文語詩について考察したもの。
*『金匱要略を読み解く』(たにぐち書店):『傷寒論』と並び称される漢方医学の最重要古典である『金匱要略』の解説。
訳書
*『名著に学ぶ漢方医学の真髄 医学哀中参西録─前三期─』
(ネクストパブリッシング・オーサーズプレス):中華民国時代の名医である張錫純の漢方医学書の日本語訳。
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