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【絵本】ぼうぼうあたま (第4版) 200817

1,650円(本体1,500円、税150円)

定価 1,650円(本体1,500円、税150円)

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150年以上も前に、ドイツの精神科医であったハインリッヒ・ホフマンが、
自分の子どものために書いた絵本。

その後、ドイツ国内はもちろん世界各国で翻訳され、広く世界中の家庭で親しまれています。
近代絵本のルーツであり、幼児から大人まで楽しめます。
しつけ絵本としても有名な1冊!

▼ 銀の鈴社 編集長:柴崎俊子より ▼

近代絵本の古典として1845年刊行。
150余年を経て120カ国語に訳され、
幼い子どもたちの心に刻み込まれて現代に至っている。

1987年頃のこと、小社の役員がフランクフルト大学留学中、
面識を得た人脈の中で、日本に置ける専売を委嘱され、
ホフマン博物館との連携で重版している愛すべき一冊である。

この本が世界各国でしつけ絵本として流布し続ける不思議な力の魅力ももちろんだが、
もう一つ私たちの心をとらえてはなさない出版背景がある。

それは、作者ハインリッヒ・ホフマンは精神科医であったが、
後継者たちはひきつがれているホフマン博物館の一連のミュージアムグッズ
(ぼうぼうあたまのTシャツ、風船、トランプ、人形など)は、
病を癒えた人々の社会復帰の証しともいえる作品群であるということだ。
どこか間のぬけたおかしみのような味と、ちょっぴり不気味なブラックユーモアとの混合で
知らず知らず幼児の心に、基本的な生活のマナーが入り込む。

わが子の健康を願うひとりの親が極く自然に形にして生まれた素朴な一冊の絵本。
時代をこえて生き続ける広い愛をいっぱおつめこんだ、大切な絵本である。


★全国学校図書館協議会・日本子どもの本研究会選定図書★


作:ハインリッヒ・ホフマン 伊藤 庸二/訳
判型:B5  ページ数:32
ISBN978-4-87786-817-8



***
『ぼうぼうあたま』は近代絵本のルーツ、また、ドイツのマザーグースともいわれ、世界中で愛されている絵本です。
ハインリッヒ・ホフマンが3歳の息子カールのため、1844年につくりました。
息子に本をプレゼントしたくて本屋をさがしたけれど、子どもにもわかる本がなかったので、自分でつくってしまったのです。医師であるホフマンは、子どもを診察する時に、よく絵を描いて気持ちをそらせていたそうです。
そこで、子どもの心をとらえるような本を、自分でつくってしまおうと思ったのでしょう。
本書は、昭和時代に日本で初めて刊行された初版本をできるだけ忠実に再現しており、フランクフルト市長や、ドイツのぼうぼうあたま博物館長のご推薦もいただいています。巻末には解説も。
七五調のリズム感あふれる言葉と、ハッとするほど強烈な絵。
一見、残酷な絵本のようですが、医師であるホフマンが、愛するわが子のためにつくった絵本は、時をこえ、国をこえて愛され続けている、世界的なロングセラー。
例えば、絵本作家のせなけいこさん。『ぼうぼうあたま』がファーストブックだというせなさんは、絵本の文章を今でもそらんじています。
佐藤さとるさんは、忘れられない一冊として、いつも『ぼうぼうあたま』を挙げておられます。
お空ながめのハンスくんでは、いつも空をながめているハンスが、木の根につまづいたり川に落ちたりして、魚にまで笑われます。
ドイツでは、桃太郎さんのように誰もが知っている絵本なので、ボーッとしている子どもには、ほら、ハンス、と、声をかけるとか。
指なめ小僧では、なめた指を大きなハサミで切られてしまいますが、これも、医師であるホフマンが、指をなめることが命にかかわる危険をはらむということを、幼い子どもにもよくわかるように工夫した話。
当時はペストが流行っていたのです。
しつけの国としても名高いドイツの、しつけ絵本ともいわれる所以です。
ぜひ、幼い頃から繰り返して読んであげてください。
怖い中にも、子どもへの深い愛情がぎっしりつまっていることを、いつのまにか感じて育つことでしょう。
子どもへの深い愛情があればこその戒め。
それが、『ぼうぼうあたま』なのです。
本邦初訳の伊藤庸二さんはお亡くなりになっておられますが、千葉県の御宿町でご子息が五倫文庫を運営され、本書の資料なども収集されておられます。
童謡「月の砂漠」の舞台として知られる御宿町の、もうひとつの名所です。
西野真由美

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