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魔女とビッグマン発見器 200736

1,320円(本体1,200円、税120円)

定価 1,320円(本体1,200円、税120円)

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魔女シリーズ 16
発行:銀の鈴社
著者:橋立悦子 
画家:橋立悦子
判型:A5  ページ数:240
978-4-87786-736-2

◆もくじ◆

*才能という未知の世界への旅立ち 松丸数夫
*プロローグ
1.魔女を信じる人も信じない人も集まれ!
2.ビバルディの春
3.フクロウ深夜便
4.ウメ姉さんのコピー?
5.発明品はなあに?
6.おお!ビッグマン発見器
7.りょうた君とビッグマン
8.みかちゃんの悲しみ
9.みかちゃんの変身
10.あつし君とみさきちゃん
11.双子のシーソー
12.里奈ちゃんの再出発
13.エッちゃんの夢
14.ジンの夢
15.シンちゃんがゴキブリに?
16.エトセトラスーパーテスト
17.シンちゃんが先生になる!
*エピローグ
*あとがき

私たちはオリンピックのメダリストなど、世の達人たちに感動し、その才能にあこがれる。彼らは人並みはずれた努力をしてきたに違いないのだが、たいていコメントは謙虚で、「運が良かっただけ」とか「指導者に恵まれただけ」などと言い、自分は決して特別な人間ではないことを強調したりする。しかし、もしかするとそれは本当で、運良く、あるいは誰か第三者に自分の才能を気づかされて、その後に努力を積み重ねたのかもしれない。そう考えると、誰もが才能を秘めているということが現実味を帯びてくる。できるなら、運とかではなくて自分の才能に気づく方法はないものか? 本書『魔女とビッグマン発見器』は、自分の才能と対話することでその存在を確認し、やる気モードに入っていくという発想がおもしろい。「ビッグマン」とあるので、さぞかし大きな怪物が登場するのかと思いきや、それは掌に乗る大きさ。でも、彼が目覚めて働き出すと、無限大の可能性へと姿を変える。本書を読むことで、子どもたちは自分の「ビッグマン」と話をしたくなり、大人たちは子どもの中の「ビッグマン」を目覚めさせてやりたいと思うだろう。
 さて、作者の橋立悦子氏は、現役の小学校の先生である。昨今、教育現場の多忙さが何かと話題になるが、氏の学校では児童も教師も明るく伸び伸びしているらしい。道理で、エッちゃん先生の「ビッグマン」は起きているはずだ。そして、今日も子どもたちの「ビッグマン」を目覚めさせているに違いない。           (高澤昌利)
月刊国語教育2010年9月号より

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