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WANIMARU 和爾丸 南洋航海記-日本海洋少年団 和爾丸 一万三千海里-

1,650円(本体1,500円、税150円)

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WANIMARU 和爾丸 南洋航海記-日本海洋少年団 和爾丸 一万三千海里-
発行日:2021年7月7日
著者:小林 珍雄
訳者:瀧澤 潔
編者:小林 和夫
出版社:銀の鈴社
判型: A5
ページ数:264
ISBN:978-4-86618-115-8 C8095

この本は、1937年にドイツのヘルダー書店から刊行された『WANIMARU』小林珍雄著の初の日本語訳です。
1934(昭和9)年、著者は日本海洋団の通訳として和爾丸号に乗り、行動を共にしました。
南洋航海という経験を通して、英・米・仏・蘭各国、植民地の少年団との交歓、若人による平和外交がその目的でした。

◆もくじ◆
第一章 東京よ、さらば
第二章 和邇丸と日本海洋少年団について
第三章 南洋航海の経緯
第四章 伊勢神宮参拝
第五章 聖人の足跡
第六章 琉球諸島の島民たち
第七章 海賊達の楽園
第八章 我に触れるなかれ
第九章 暴風
第十章 首都サイゴン入港
第十一章 尊敬された日本のスイマー
第十二章 からみつく砂州
第十三章 白象の国
第十四章 南方を指す針
第十五章 シンガポール上陸
第十六章 少年の日記より
第十七章 不安つのるバタビア
第十八章 孤立した島民の世界、原住民と出会う
第十九章 パラオ諸島を経て帰途につく
第二十章 帰国

資料
・ぼくらの帆船、和邇丸
・帆船和邇丸の航海概要

解説
1、帆船和邇丸について
2、航海の目的
3、派遣団幕僚 通訳 小林珍雄

御礼
小林珍雄 年譜
訳者紹介


少年団(ボーイスカウト)の、和爾丸による東アジアや南洋への練習航海は、昭和九年に行われています。
この航海記は、通訳と外交上の世話係として同行した、小林珍雄氏によって書かれたものです。
日本とは違う、亜熱帯や熱帯の人々の暮らしぶりが、現地に行ったかのように、まざまざと眼前に見えてきます。
台風に見舞われた時の、帆船の死闘も、臨場感がありました。
小林氏は、なかなかの文章家です。読み応えがあります。
ドイツ語を日本語に逆翻訳された、瀧澤潔氏のお力も大きいかと思います。
紹介されている、少年団員の日記も立派です。
キリスト教の伝来や、西洋の国々による植民地化の様子など、日本史、世界史の勉強にもなります。
私は高等地図帳を開いて、国や都市の位置を確かめたのですが、当時と今では、名称が違っていたりするのです。
サイゴン(ホーチミン)、シャム(タイ)、バタビア(ジャカルタ)など。
日本から連れて行った猫が、シャムで、シャム猫と交換されたのは、可哀相でした。 
楠木しげお(児童文学者・詩人)

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