アジアのかけ橋-やくそくするよ-
発行日:2020年7月7日
著者:川上佐貴子
画家:はなてる
出版社:銀の鈴社
判型:A5
ページ数:96
ISBN:978-4-86618-096-0 C8092
◆もくじ◆
・七夕まつりの日 ・ズンちゃんのやくそく ・チェルシーさんのすきな時間 ・ハンさんの先生 ・ヴィーちゃんの結婚 ・フォンさんの野菜作り ・ネパールのアミちゃん もう いいよ ・ネパールのウダブさん ・先生になったイプト君 ・アミさんの高校生活 「それで いいです」 ・ヴィーちゃんがお母さんに ・フォン君のメール ・ドミさんの日本語(一) ・ドミさんの日本語(二) ・娘のあいこは日本人 ・ハ先生 ・タインさんの笑顔 ・マット君がいない ・ドミさんの日本語(三) ・リンちゃんから私へ ・マイちゃんの言葉 あとがき
詩・川上 佐貴子(かわかみ さきこ)
長野県松本市生。現在安曇野市在住。
夫と共に地方紙発行に携わりエッセイ等を執筆してきた。
現在は童話作家として活動。
1996年より地域日本語教室講師を務めている。
信州児童文学会会員。
共著にあづみ野児童文学会発行、民話集14冊がある。
絵・はなてる
書道家・絵描き
大阪芸術大学 工芸学科テキスタイルデザイン専攻科卒。
ロゴデザイン、絵本、壁画を手がける他、
書・画・印を織り交ぜた作品展やワークショップを開催。
2014年に、絵本「ありがとうの風」(えほんの杜)で絵を、2015年にはTOKYO FM企画美文字本「書くユーミン」で歌詞のお手本を担当。http:www.hanateru.net
新しい詩の世界、ものがたり詩。
詩の舞台は日本語教室。
一日の仕事を終えた外国の若人が集まって学びます。
日本の詩人の愛とまなざしは、アジアと未来へのかけ橋となって躍動します。
<新刊モニターの感想>
1)私の好きな3作品
1) ズンちゃんのやくそく
2) アミさんの高校生活「それで いいです」
3) フォン君のメール
2)選んだ理由(各50字程度)
1)「ズンちゃんのやくそく」を選んだ理由:
「黄色いアオザイ」「明かりを落とした教室に今もズンちゃんがいる」「ベトナムに咲くひまわりの花」「冬のおひさまさえさそわれて」きらきら輝くズンちゃんの姿が伝わる素敵な作品。
2)「アミさんの高校生活「それで いいです」を選んだ理由:
アミさんの「それで いいです」の言葉には、どんな気持ちが含まれていたのか。家庭、高校、日本語教室などアミさんをとりまく環境の中で、必死に自己を見いだしていく力強い姿に心打たれました。
3)「フォン君のメール」を選んだ理由:
50P「帰ったらすぐ来ます その時すぐ来ます」から53P「さっきアパートに帰りました すぐ教室にきました」のつながりが好きです。きっとフォンさんのような外国人留学生や研修生がたくさんいるのだと思うと、思わず脱帽です。
3)その他、詩集全体を通じて(ご感想があれば、お聞かせください):
川上佐貴子さんの詩は、私が今まで詩と認識してきたものとは少し違う形体のもののように感じられました。ものがたり詩というジャンルに納得です。日本語教室のとある日常を描いた作品。その中で繰り広げられる学生たちの人間模様。独特なカラーやリズムにつつまれる感覚がなんだか心地よく、楽しく拝読させていただきました。この詩集を読み終えた時にふと「世界中のこどもたちが」という童謡を思い出しました。この詩集をとおして、自分とはいったい何者なのだろうか、これまで慣れ親しんできた文化や言語などについて改めて考えさせられるきっかけとなりました。そしてたくさんの勇気を与えてもらいました。
4)掲載する際のお名前(本名、ペンネーム、匿名): 藤井 かおり
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