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田中舘愛橘ものがたりーひ孫が語る「日本物理学の祖」ー 200547

1,980円(本体1,800円、税180円)

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ひ孫が語る「日本物理学の祖」
ジュニアノンフィクション 
発行:2016/05/21
著者:松浦 明 
判型:A5  ページ数:240
出版元:銀の鈴社
978-4-87786-547-4 C8095


◆もくじ◆
はじめに
・日本物理学の祖、田中舘愛橘 ・田中舘愛橘の声の記録「子どもたちへ」(昭和26年8月19日の録音より)

第一章 愛橘という人
1、愛橘らしさを考える 2、発想のユニークさ 3、ユーモアの人、愛橘 4、ひろがっていく愛橘のことばの世界 5、愛橘とグラスゴー大学とケルビン 6、愛橘の通俗講演 7、和歌を好んで 8、大学入学以前の二つのできごと 9、新渡戸稲造とキュリー夫人 10、石川啄木 11、中村彝(裏表紙画)のこと 12、湯川秀樹博士 13、モースとメンデンホールと愛橘 14、愛橘と戦争 15、文化人郵便切手(表紙写真) 16、愛橘と芸術 17、家族のこと 18、田中舘愛橘と盛岡の人々(寄稿・藤井 茂) 19、人名事典について思うこと

第二章 田中舘愛橘の足跡
1、大学時代 ・重力と地磁気の測定 ・緯度変化 2、メートル法 ・メートル法の歴史 ・愛橘にとってのメートル法 3、震災予防調査会 ・青年よ、大地をいだけ!自身の防災研究を! 4、航空のこと 5、国際会議 ・愛橘にとっての国際会議 ・人と人との交流を重視して ・グロービッシュ(Globish)のこと ・愛橘が68回も国際会議に出席できた理由 6、ローマ字 ・愛橘のローマ字運動 ・Aikituのローマ字の和歌 7、学士院における活動

第三章 田中舘愛橘 未来へのかけ橋
1、愛橘ゆかりの地をたずねて 2、国立科学博物館の愛橘展示 3、愛橘終焉の地、経堂 臨終のとき/終焉の地にうもれていた宝もの/愛橘にかかわる催し 4、愛橘は生きている 5、二戸市の田中舘愛橘記念科学館(二戸市シビックセンター)のこと ・シビックセンターの日常的な活動

年表/資料
・愛橘とフランスの旅に ・ローマ字についての私の思い ・私のローマ字運動

あとがき

巻末 二戸市シビックセンターの案内



日本物理学の祖」ともいわれる田中舘愛橘博士は、重力・地磁気・地震・航空など、多方面にわたる数多くの功績で、昭和19年に文化勲章を受章しました。
 また、国際連盟の知的協力委員会委員として、アインシュタインやキュリー夫人とも親交をもち、〈第二の月〉とうわさされるほど世界中を飛びまわり、数多くの国際会議に出席しました。さらに、ローマ字の普及にも取り組み、日本語の国際化につくしました。
 博士は、岩手県二戸市に、一八五六年(安政3年)に生まれ、二〇一六年は生誕160年にあたります。本書は、この大きな足跡を、生活を共にしたひ孫が、心に息づいているエピソードをまじえながら語り伝えます。



松浦 明
 1937年(昭和12年)東京生まれ。愛橘と昭和20年まで雑司ヶ谷の邸宅に住む。その年の3月にふるさとの岩手県福岡町に疎開。約半年後、東京の世田谷区経堂に移る。愛橘は明が中学3年生のとき自宅で死去。
 法政大学文学部英文学科卒。同大学院修士課程(英文学専攻)を修了。
 昭和40年から高校教諭として英語を担当。のちにふたつの大学でも英語を担当することになる。長年実用英語技能検定試験(英検)の仕事(主に面接委員として)にたずさわる。
 一方、長年にわたり大学と高校の紀要に愛橘のことや外来語、時事英語など広い分野にわたって数十本の論文や論考を発表する。国内外の学会でも同じテーマで発表し貴重な経験をつむ。
 63歳で高校を、70歳で大学を退く。7年間ローマ字団体の理事長、9年半愛橘研究会会長をつとめる。
 愛橘のふるさと二戸市に愛橘記念科学館が開館したとき明所蔵の愛橘資料約1万点を市に寄贈。高校在職中から愛橘研究を始め、それ以来講演や執筆を続けて現在に至る。共著に『はじめてのローマ字の本』『日本語表記の新地平』などがある。

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