白鳥よ 200222
1 鳥たちのうた
こんにちは くじゃくさん
おかえりなさい
カルガモのお引っ越し
聞こえますか
ダチョウさん
フラミンゴの親子
ドングリ様様
みんあで渡ろ
月夜の白鳥
白鳥よ
2 こどもの四季
秋のとびら
かあさんの ふるさと
そこだけクリスマス
からから天気の日
ぼくに似てしまった
どの実が すてき?
春のお客さま
ちびっ子ガンマン
はじめての盆踊り
さァさ三社祭
3 たのしい学校
進級わくわく
大きすぎて 重すぎて
魔法の目かりて
ねえさんはチア・ガール
学校林
昆虫標本
絵日記
今日も夕日の顔の中
今年の友チョコ
卒業の時
ベートーベン先生の地理
4 宇宙への夢
エレベーターの小さい旅
夜の観覧車
眠る三日月
赤ちゃん星が生まれてるって
わたしのスペースシャトル
お月さまの うしろ姿
せまくなったら
はるかなオーロラ
宇宙エレベーターで
プラネタリウム
あとがき
『白鳥よ』(宮田滋子・詩 牧野鈴子・絵)は、ため息がでるように美しい詩集です。
憂いをまとった気高い白鳥。 その白鳥に金の粉を降り注ぐ満月。
牧野鈴子さんの絵に、吸い寄せられてしまいます。
『白鳥よ』は、宮田滋子さんの童謡活動50年を彩る詩集。
昨年上梓した『さくらが走る』で、今年日本童謡賞を受賞した宮田滋子さん。
サトウハチロー門下生としてスタートして半世紀。
童謡に少年詩にと、常にトップレベルの作品でこの世界を牽引し続けている詩人です。
華奢なお身体の、どこにあれだけのパワーがおありになるのか。
ジュニアポエムNO.222という数字も、『白鳥よ』に相応しく、まるで待っていたかのようです。4章、42篇の美しい詩集が、ポエムの水面を泳ぎ渡ります。
今の季節にぴったりの作品をご紹介しましょう。
秋のとびら、貴方はどこに感じますか? 西野真由美
秋のとびら 宮田滋子
秋へ通じる
季節のとびらは
どこでしょう
玉すだれの咲く
庭かしら
秋へ通じる
見えないとびらは
もしかして
アオマツムシの鳴く
茂みかしら
秋へ通じる
秘密のとびらは
ひょっとして
稲穂の波の
下かしら
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