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トカゲのしっぽ

1,760円(本体1,600円、税160円)

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ずっと会わないと、ママの顔わすれちゃうよ。

小学校5年生の美羽のつぶやきが切なく胸に迫ります。
家庭の事情で児童養護施設にいる美羽を軸に展開していく物語。
同じ施設にいる同い年の誠や、美羽の母、そして母の新しいパートナー・・・。

「あのさぁ。キラキラした青いトカゲを見たら幸運がまいこむらしいぞ」

誠の言葉に導かれるように、美羽の前に新しい世界が開かれていきます。


・家庭の事情で、就学前から施設に入っている、小五の美羽さんです。
パパはママと別れて出ていき、ママは病気に。
美羽さんは、児童養護施設へ引き取られます。
屋っと面会にきたママは、知らないおじさんと一緒で、赤ちゃんを抱いていました。
美羽さんを引き取るというけれど、大変そうなお母さんで、読者は心配になります。
でも、それは作者の悪戯で、美羽さんは幸せになっていきます。
小五同士、施設で仲良くなった誠君とも、劇的な再会。
構成と叙述がしっかりしていて、充分楽しめます。
(楠木しげお・詩人・歌人・児童文学者)

◆もくじ◆
1 青いトカゲ
2 かき氷
3 流星群が来た夜
4 つながりたい
5 記憶のたまご
6 森の案内人
7 小さな庭
8 決心
9 桜の舞う坂道で
流れ星に願いをこめて・・・高橋うらら(児童文学作家)
あとがき 明日は必ずやってくる・・・須長和子

著者:
須長和子(すながかずこ)
1953年生まれ、栃木県在住。
トキワ松学園女子短期大学(現横浜美術大学)卒。
児童養護施設勤務後、執筆に専念する。
日本児童文芸家協会会員、日本児童文学者協会会員、日本子どもの本研究会理事

画家:
佐藤真紀子(さとうまきこ)
1965年生まれ、東京都在住。
挿絵や装画の作品に「バッテリー」(教育画劇、KADOKAWA)、「月にトンジル」(あかね書房)、「先生、感想文、書けません!」(童心社)など多数。
武蔵野に帰還して数年、葡萄畑の向こうに広がる空とオナガのお喋りは元気の源。

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