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石の中の宇宙

3,300円(本体3,000円、税300円)

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石の中の宇宙
発行日:2021年11月22日
作:永井 明彦
絵:吉田 瑠美
出版社:銀の鈴社
判型:A5
ページ数:420
ISBN:978-4-86618-122-6 C8093


嵐の山中で道に迷い、大学の調査班に助けられたぼくは、博士のもとで調査に加わることになった。
博士が調べていたのは、数千年前に外界との交渉を絶ち、ある方法で自らを縮小化しながら、独自の文明と文化を築いてきたこびとの一族だった。
彼らの子供たちと仲良くなったぼくは、ある出来事をきっかけに、彼らの核心部に入りこんでいく…。
陶淵明の『桃花源記』をモチーフに、現代の桃源郷を描くファンタジックなSF長編。


<新刊モニター:感想>
とてつもない文章量ですが、不思議と飽きずに読めてしまいます。
著者は研究熱心で、色んな分野の知識をお持ちです。
詩情の漂う叙述といい、詩人なのかも知れません。
主な舞台は北国の山奥です。主な登場人物は3人です。
いや、第二章からは、「こびと」が出てきます。
しかも、たくさん! 
こびとなんているはずがないと思いつつも、臨場感のある丁寧な描き方で、ファンタジーの世界を楽しめてしまうのです。
主人公「ぼく」の、研究調査メンバー南さんへ寄せる一方的な恋愛感情も気になりますが、そのあたりは、この物語の外伝になるのでしょう。
「こびと」がでてくる、新しい長編ファンタジーの誕生です。 (S・K・70代男性)


◆目次◆
・謎の石片
・二人の秘密
・樹上の世界
・こびとの谷
・長老との会見
・聖なる山に登る
・世界で一番小さな本
・あとがき

永井明彦(ながいあきひこ)
1958年生まれ。神奈川県の県立高校の国語教員として定年まで勤務。
15歳から登山を始め、在職したほとんどの学校で山岳部の顧問を務めた。
在職中の55歳から物語を書き始める。
自称、アマチュアの人文社会系SF作家。

吉田瑠美(よしだるみ)
絵本作家・クレヨン画家
幼少期ニューヨークで過ごす。
青山学院女子短期大学芸術学科卒業。
「いつかはぼくも」をはじめとする、よしだるみのどうぶつかぞく絵本シリーズ(国土社)他多数。

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